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1人暮らしシニアの日々

高校時代にはまっていた本

先日美容院で雑誌を見ていたら
五木寛之さんの記事がありました。
90才になられたようです。お元気そう。



高校時代、五木寛之さんの本を
かなり読んだ記憶があります。


高校生の頃、バスと電車を乗り継いで通学していて、帰りの
待ち時間は必ず駅にある書店で時間をつぶしていました。
そこで出会ったのが「青年は荒野をめざす」でした。



その頃の私にしては異世界のお話で、何かしらひかれて、
その後次々と読み続けることになりました。
なんとなく厭世的な感情を持っていて、
自分はいったい何者なんだろうかとか、、って考えているような
物思う年頃の私の気分にマッチしたんでしょうね。
タイトルも心惹かれるものが多かったんです。



さすがにもう一冊も残っていなくて残念なのですが、
文庫本になるのを待って買うというパターンでかなりの
冊数があったと思います。



ジャズ、旧ソ連、モスクワ鉄道 スペイン、内灘
デラシネ、ソフィア、、などなど聞きなれない言葉の数々。


いまだに耳にすると気分があの頃に戻ります。


ムンクの「叫び」って有名な絵も確か五木寛之さんの
小説の中で初めて知ったような気がします。
他にも初めて知る知らない世界が多くて
どんどん興味が膨らんでいったんだと思います。

いつ見てもちょっと不安になる絵ですね(>_<)
当時の私にも結構インパクトあったと思います。



一冊一冊のあらすじとかは覚えていないのですが
田舎の高校生には遠い遠い世界なのに
ぐんぐんと引き込まれていく内容で、読み始めれば
必ず最後まで一気に読んでしまう、、というイメージでした。


それからしばらくすると新刊がでてもワクワクしなくなり、
なんか違う、、、となり、
それっきり読む事はなくなっていました。


たまに立ち読みくらいはしましたけれど
どうもピンと来なくてそれ以来、、ほぼ読んでいません。




冒頭のその五木寛之さんの記事の中に、
ご本人が


「自分の書く小説には5つくらいのジャンルがある、だから、
一度いいなと思っても、次の本を読んでいただくとあれっとなることがある」


というような事を書かれていました。
なので今集大成で、ジャンル別のシリーズの本を出されているそうです。



私はきっとそのうちの一つのジャンルにだけ
はまったんだろうなと今ごろ納得。


長い長い間かかってやっとわかったようです。


若い頃に読んだ本っていつまでも心の中にあるものですね。
思い出し始めたら頭の中にどんどん色々出てきました。
五木寛之さんの本、
久しぶりに手に取ってみようかなと思います。
(でも宗教的なお話はあまり好きではないのです)